近年、発電所・住宅に設置のソーラーパネルの張替・撤去を行う場面が増えてきています。そのような役目を終えたソーラーパネルは、そのまま処分すると損をしてしまいます。
処分をするのではなく、まずは、買取業者に相談しましょう。
この記事を読んでいる方の中には「より高く売りたい」「買取で失敗しない方法を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は、ソーラーパネルの売却時における重要なポイントについて、実例を交えながらご紹介します。
目次
1.ソーラーパネルの買取で失敗しないポイント
⑴自分でパネルの取り外し時における買取で失敗しないポイント
基本的にはソーラーパネルを取り外す際には、専門業者に依頼することをオススメします。
ですが、この記事を読んでいる方の中には、自分で取り外しを行える方もいらっしゃると思いますので、取り外しにおける注意点を詳しく解説していきます。
①ソーラーパネルのガラス面には絶対に乗らないこと
ソーラーパネルの表面はガラスです。
そのため、直接ガラス面に乗ると割れる恐れがあります。
また、ガラス面が割れてしまったソーラーパネルは買取対象外になってしまいますので注意が必要です。ですから、パネルの上に乗る際には、フレームの上に乗るようにしましょう。
②ソーラーパネルの取り外しは慎重に行う
ソーラーパネルは固定金具とボルト等で固定されていますので、電動工具等で取り外しを行いましょう。取り外しで生じた小さな傷は買取に影響はありませんが、フレーム部分の破損やソーラーパネルの表裏面にできた大きな傷は買取単価が下がってしまう恐れがありますので、取り外し作業は慎重に行いましょう。
③ソーラーパネルのケーブルの取り外しには注意
・ソーラーパネル同士はMC4というコネクタで繋がれており、MC4コネクタは簡単には取り外しができません。そのため、取り外す際には、MC4コネクタ専用のスパナレンチを使用します。また、スパナレンチを使用せずに取り外し行うと、コネクタが破損する恐れがありますのでやめましょう。
また、コネクタの取り外しができず、ケーブル切断や力ずくで引っ張るなどして取り外すことも絶対にしないでください。
▪️ ポイント
ソーラーパネルのガラス面の割れ、ケーブル切断は買取対象外
ソーラーパネルの表裏面の大きな傷、フレームの破損、歪みは買取単価が下がる
買取失敗の実例
MC4コネクタの取り外し方が分からず、ケーブルを切断してパネルを撤去してしまった。
MC4コネクタを力ずくで引っ張ったため、コネクタが取れてしまった
MC4コネクタが上手く取り外しできず、コネクタを破損してしまった。
⑵ソーラーパネル保管時の取り扱いについて
・取り外したソーラーパネルは、可能な限り屋内保管をオススメします。
・屋内保管が難しい場合には、次のこと行いましょう。
屋外保管の場合
MC4コネクタを絶縁テープ等で保護
ブルーシート等でソーラーパネルを保護
①MC4コネクタを絶縁テープで保護
コネクタ内が濡れてしまうと、錆び等の原因になり、発電に影響が出る恐れがあるため保護が必要です。
②ブルーシート等でパネル全体を保護
ソーラーパネル内に雨風の侵入を防ぐ他、傷や汚れ防止のため、保護が必要です。
後ほど説明しますが、ソーラーパネルの汚れも買取価格に影響する場合がありますので、気になった方はチェックしてみてください。
▪️ 屋外保管の場合のポイント
MC4コネクタを絶縁テープ等で保護
ブルーシート等でソーラーパネルを保護
2 ソーラーパネルを買取業者に高価に買取させる方法・裏技
ここでは、ソーラーパネルを高価買取するための方法や裏技をご紹介します。
⑴新品の太陽光パネルは段ボール梱包を解かない
最近では、中古パネルのみならず、新品パネルの買取も増えています。
買取単価アップの裏技
新品パネルを売却するときは、段ボール梱包を解いていない状態のままであることが買取単価アップの秘訣です。
一度、段ボール梱包を解いてしまうと、たとえソーラーパネルが新品であったとしても、梱包されていた時よりも買取単価が下がってしまうので注意が必要です。
▪️ ポイント
新品パネルを売却する時は、段ボール梱包を解かないこと
⑵ソーラーパネルの汚れを落とす
今まで使用されていたソーラーパネルになりますので、多少の汚れは、買取価格に影響はありません。
しかし、写真のようにパネル全体に汚れがあるものなどについては、買取単価が下がってしまう原因となります。
・ソーラーパネルの汚れを濡れをタオル等(ガラス面に傷がつかない素材のもの)で落とす。
また、精製水を使用すると、水垢がつかず拭き上げができます。
注意 : ソーラーパネルを大量の水で汚れを落とすことは絶対にしないでください。
発電不良などの原因につながる場合がございます。
⑶ソーラーパネルは表面(ガラス面)を上向きにして保管する
ソーラーパネルの裏面は、水が溜まりやすい形状になっています。
また、裏面にはケーブルやジャンクションボックスなど発電に重要な部分がありますので、雨水が溜まる状態は避けなければなりません。
もし、ソーラーパネルの裏面に水が溜まってしまった場合は、水没扱いになり、水没したものは買取単価が下がってしまいます。
そのため、ソーラーパネル表面(ガラス面)を上向きにして保管しましょう。
⑷できるだけ早く売る
ソーラーパネルを買取する中で、最初に重視する点は、年式や使用年数です。
顧客目線で立っても、まずは年式、使用年数に注目しませんか。
買取業者の立場においても同じことなのです。
ソーラーパネルを売りたい意思を固めたら、できるだけ早く売ることが高額買取を受けるためのコツです。
実例
買取査定を実施後、1年半後に売却
当初の買取金額から、数百万円下がり買取
なぜ、買取金額が大幅に下がってしまったのか
それは、買取を行うソーラーパネルの需要が減ってしまったからです。
買取査定当時は、リユースパネルの中でも需要が高く、非常に人気のソーラーパネルでしたが、1年半経過のうちに、他メーカーの質の良いソーラーパネルが出始めたことで需要が激減してしまったことが原因にあります。
ですから、高価買取が行われる時期を逃さないよう、早期売却はとても重要なのです。
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